皇紀弐千六百七拾九年(平成三十一年己亥年)検見川神社 宮司 年頭の辞

皇紀二六七九年(平成三十一年己亥年)年頭にあたり、謹んでお慶び申し上げますとともに、御皇室の弥栄を寿ぎ奉り、氏子・崇敬者皆様方の平安とご多幸をお祈り申し上げます。昨年も当神社では例祭をはじめ諸祭典を皆様方のお力添えで無事斎行できましたこと厚く御礼申し上げます。

今年は四月三十日に現天皇陛下がご退位され翌五月一日に皇太子が新天皇に即位されます。年号も昭和・平成につづく新元号となります。新しい時代の始まりです。昭和は激動の時代、平成は阪神淡路及び東日本大震災という甚大な災害にみまわれたものの、それ以外は戦争もなく比較的安定した時代でした。新元号の下の新しい時代、どのような時代が待ち受けているのでしょうか。

最近の国内外の情勢を鑑みますに、これからの将来は一段と変化の激しい時代となりそうです。米中大国の貿易対立、英国のEU離脱問題、不安定な中東、不気味な北朝鮮…等、何か大きな混乱の前触れを感じさせます。国内も少子高齢化による人口減に伴う労働力不足、膨大化一方の社会保障費及び国債の残高、そして消費税増税、加えて自然災害発生の虞れ、国民の将来不安はつきません。しかし情報化と多様化が進展するこの時代、全てをまるくおさめる解決策はありません。でも拱手傍観もできません。多少の片寄りはは覚悟の上、スピードある解決策がいろいろな面で求められている時代といえます。

当神社では、新天皇即位奉祝記念事業として境内整備事業計画を現在検討中であります。大明神の威を増す神社を目指し、境内の拡充、神社周辺整備を進めていく所存です。氏子崇敬者の皆様方には、引き続きご協力を賜りたくお願い申し上げます。

末筆ながら、本年も職員一同神明奉仕に誠心誠意努めてまいります。今後とも皆様方の篤き御崇敬の念を検見川大明神にお寄せ下さいますようお願い致します。

検見川神社 宮司 宮間 尊士