こんにちは。
本日は境内末社古峯神社のご紹介です。
御祈願受付をぬけ、境内奥の階段を上ります。
寄宮社の右手奥に進むと
御鎮座されております。
総本社は栃木県鹿沼市に坐します古峯神社です。
近頃は御祭神の眷属と言われる天狗の描かれた御朱印で有名ですね。
御祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)をお祀りしております。
古事記・日本書紀に登場し、数々の武勇伝を残す尊ですが中でも静岡県焼津の地名由来となっ
た神話をご紹介します。
『故爾に相武國に到りましし時、其の國造詐りて白ししく、「此の野の中に大沼有り。是の沼の中に住める神、甚道速振る神なり」とまをしき。是に其の神を看行はしに、其の野に入り坐しき。
爾に其の國造、火を其の野に著けき。故、欺かえぬと知らして、其の姨倭比賣命の給ひし嚢の口を解き開けて見たまへば、火打其の裏に有りき。是に先づ其の御刀以ちて草を苅り撥ひ、其の火打以ちて火を打ち出でて、向火を著けて燒き退けて、還り出でて皆其の國造等を切り滅ぼして、即ち火を著けて燒きたまひき。故、今に燒津と謂ふ。』
ざっくりと訳すと相模の国(今の神奈川県)に尊がいらした際、現地人に騙され
焼き討ちに遭ったのですが、草薙剣(くさなぎのつるぎ=三種の神器のひとつ)と
倭姫命から頂いた火打石で返り討ちにした。その伝説に由来して「焼津」という
地名が付いた、という神話です。
上記の伝説より総本社は特に火難除けの信仰が盛んですが当社では尊のロマンあふれる武勇伝
に依り「勝負事の神様」としてお祀りしております。
スポーツに励む方や、必勝を祈念する方々が多く訪れます。
是非、検見川神社にご来社の際は小さいながらも霊気あふれる末社古峯神社をご参拝ください。